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震災にあたって

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2011年03月24日
古井 祐司

東北関東大震災で被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。

私どもでは、患者さん、一般の方だけでなく、企業、健康保険組合からも放射線被曝に関する問合せをいただいております。

  • 1.放射線とはどのような存在なのでしょうか?
    • 自然界に存在しており、私たちは普段からある程度の放射線を受けています(被曝しています)。
    • また、自然界からの放射線以外に、エネルギー源、医学的な診断・研究などのために、人工的に放射線を作り出し活用しています。
    • 今回の震災の影響(原発事故)では、この管理に不具合が生じており、放射線が飛散している状況にあります。

  • 2.人体にどのような影響があるのでしょうか?
    • 放射線は高エネルギーを有することに特徴があり、そのためいろいろな分野で活用されていますが、同時に人間の体内にあるDNAを傷つけるという副次的な作用があります。
    • なお、案外、私たちは忘れがちですが、たばこ、ストレス、食べ方や飲み方によっても、体内のDNAは日々、傷つけられています。
    • ここで私たちが意識しなければいけないのは、その程度です。
    • たとえば、私の恩師であるがん研究の権威は、市民セミナーなどで、「魚のこげは発ガン性があるといわれていますが、では皆さんは毎日、バケツいっぱいのおこげを食べたりしますか」という話をしていました。要するに、量および期間という視点を意識することです。
    • ちなみに、体内には日々の生活で傷つくDNAを修復してくれる機能があり、それが作用しています。
    • 今回の原発事故に伴って飛散している放射線の量は、多くの専門家が指摘するよう、今後もモニタリングをしていくことは不可欠ですが、たとえば東京では現時点でそのリスクは非常に小さいものです。もちろん、魚のこげと同様、無意味に沢山摂取する必要はなく、降雨の際はやや数値が高くなっているので、普段は傘をささないサラリーマンでも傘を持って出掛けることを意識する、癖をつけるといったことは有意義です。

東大で実施している放射線のモニタリング状況や東大医学部附属病院放射線科からの専門情報は、それぞれ次のURLをご参照ください。

健保・共済組合、国保を介して130万人の被保険者に対し、通常は動機づけを目的として健診結果に基づく情報提供などを行っているプログラム(運営;HCC)では、震災後にお送りしたメルマガに対して、下記のような心のこもったコメントをいただきました。
医療保険者の役割を改めて認識する貴重な機会をいただきました。
私たちに何が出来るのか、これからも意識し、行動を続けていきたいと思います。


○○○○健保御中
 
Qupio メールマガジンの配信、ありがとうございました。
何よりも気にかけていただいていることをうれしく思います。
いろんな情報が交錯する中で信じられる情報がどれか戸惑う日々となっています。
地震、津波、原発事故、計画停電など、大難が一気に押し寄せている中で大阪でも義援金の募集が行なわれ、善意の輪が広がっています。
ベクトルは、何かできることはないかという意思で一致しています。
これからも信頼できる情報をご提供いただけますようお願いします。
△△△△


先日送られてきたメールマガジン:【QUPiO】 放射線の影響について
本当にありがとうございました。
非常に分かりやすく、安堵しました。また、周囲で不安になって騒いでいる方々とも共有し、みんな落ち着きを取り戻しました。
こういった情報は非常に助かります。今後ともよろしくお願いいたします。
▲▲▲▲


    ※健保名、個人名は記号で伏せさせていただきました

    震災の影響を考慮し、4月に開催予定だった医学会総会は、ネット展示以外の催しは中止が決定しました。
    準備段階よりご支援いただきました健保連、国保連をはじめ協賛企業および関係者の皆様には心よりお詫び申し上げます。委員の一人として大変残念な思いとともに、真に貴重なコンテンツを国民の皆様への情報提供に何とか活用できるよう検討したいと思います。

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